◆ 季節性のある顎関節症  [47才女性]


◆症状

物をかむといつもではないがズーンとした痛みが15分くらい続くときがある。最近では右の歯ではものを噛まないようにしている。数件の病院に通ったが1~2年前からはストレス性の食いしばりが原因ではないかといわれている。少し顎を開けただけで右の顎関節からコキコキと音が響く。しかも毎年5月と9月になるとなぜかおかしくなるとのこと。 ご飯を食べるのがつらく相当なストレスを伴うようです。

 

◆治療方針

①免疫力のアップ (手足のツボ)

②首肩の筋肉を緩めます(手足のツボ)

・この方は腹診で肝臓の反応が出ておりました。(お酒好き♪)

→こういう方はだいたい体の右側に症状が出ることが多いです。(手足のツボ)

③カルシウム代謝を調節し咀嚼筋のこわばり緩和(背中、鎖骨下のツボ)

④顔や頸部に関係する血管運動神経の活性化で患部の血流アップ(背中のツボ)

⑤季節の変わり目に症状が起きる方への処置(足のツボ)

 

◆治療間隔と回数

●1週間に1回の治療を→1ヵ月間

●2週間に1回の治療を→1ヵ月間

●1か月に1回の治療を→現在も顎のメンテナンスや肩こりの治療のために来院されています。

 

◆セルフケア

痛みがひどかった時期は、こちらの指定したツボに毎日のお灸をしていただきました。その後はお灸をしていないようです。(本当はしていただいたほうがいいのですが・・・)

 

◆経過

同年9月、翌年5月と痛みを感じることなく過ごすことができ今現在も痛みなくお過ごしです。(※来院頻度や体質などにより痛みの消失までに個人差があります)

 

◆その他

また、通院初期で痛みがどうしてもヒドイ時、またはお仕事が忙しくなかなか自宅でのお灸をする暇のない方は、首より上の血流促進、鎮痛作用のある漢方薬の併用をおすすめします。非常につらい痛みを緩和してくれます。

 


◆頭痛と併発した顎関節症 [49才女性]


◆症状

・2ヶ月くらい前からものを噛んだ時の異常音と右顎がズンズンと痛む。

・口を大きく開けられないし、音や痛みでご飯を食べるのに憂鬱になる。

・あくびをするのもつらい。

・口を開けたときに耳にキンと響く。

・右の耳の裏側から頭頂部にかけてズキズキンと頭痛がある 

 

◆治療方針

・コメカミ・耳前・頬骨の下・顎骨に付着する咀嚼筋を中心に、その周辺の筋肉までコリが伸びている部分をほぐしていきました。

・また筋肉のこわりを緩和するため、カルシウム代謝を調節してくれるツボを選択

・顔面部に関係ある血管運動神経を調節させるツボを選択

・耳裏やそこから頭頂部にかけて頭皮上にあるコリをとる

◆治療間隔と回数

・2回目は5日後 

・3回目は9日後でしたが顎ではなく背中の張りの治療を行いました。

・4回目は9日後 背中の張りとわき腹の痛みで来院

・5回目は8日後 背中の張りと少しだけ口を開けたときに耳に響く時があった やや口を開けた時の音が出た‥との事

 

◆経過

・1回目の治療で開けるときの痛みがなくなりはしたが、口を開けるときの音がまだする。

・いい位置で噛めれば音が鳴らないが、そうでないと咀嚼の度に音がなるのがストレス

との事でした

・2回目は一回目で取り残したこりと新たに頬骨下にあるコリをしっかりとほぐしました。

・3回目に来院された際はほぼ気にならなくなったそうです。

・三週間後に来院された時は少しだけ口を開けたときに耳に響く時があった口を開けた時の音が出たとの事でした。

・耳の裏から頭頂部にかけての頭痛はコメカミや耳裏から頭頂部につながるコリのルートをほぐしたので2回目でなくなりました。

 

◆その他

また、通院初期で痛みがどうしてもヒドイ時、またはお仕事が忙しくなかなか自宅でのお灸をする暇のない方は、首より上の血流促進、鎮痛作用のある漢方薬の併用をおすすめします。非常につらい痛みを緩和してくれます